第125章ノーラに助けを求める

デイジーは言葉を濁すと、ジェームズからこれ以上傷つく言葉を聞くのを恐れるような表情を見せた。彼女は自分の気持ちを打ち明けたまま、逃げるようにその場を立ち去った。

ジェームズはデイジーの遠ざかる背中を見つめながら、手にしていた書類を机に置き、言い知れぬ苛立ちを感じていた。

マーティン・グループのビルを出ると、デイジーは足早に涙を拭った。その表情は一転して、冷酷で計算高いものへと変わっていた。

「シャーロット、全部あなたのせいよ。あなたさえいなければ、ジェームズがこんな風になることはなかったのに。一度消えたなら、どうしてそのまま永遠に消えていてくれなかったの?」

その瞬間から、デイジーはシ...

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